ハシブトガラス?ハシボソガラス?カラスの習性を知る
カラスの種類によって、生息地や性格・体格等、違いはたくさんあります。カラスについて知る事も、対策の第一歩です!
カラスの知能
- ハシボソガラスが硬くて自分の嘴では砕けない食べ物を飛行場の滑走路・防波堤・建物の屋上などの硬い場所に落として割る行動が見られ、広島県では、カキ貝を落とす例もある。それだけには留まらず、道路にクルミを置き、自動車にひかせて殻を割るという行動が、仙台市の青葉山をはじめ、日本の至る所で報告されている。
- 都市部に住むハシブトガラスが、嘴と足の指を器用に使い、公園の水道の蛇口をひねって水を飲む様子がたびたび観察されている。その様子を撮影した動画は、YouTubeなどでも見ることができる。
- カラスから見て敵対する人(猟銃を扱う人、巣を排除する人、ゴミを撤去する人、カラスに直接攻撃する人等)を顔で認識し人に直接危害を加えたり、家や自動車を汚す行為を行う。またそのような人物を仲間に伝達し集団で攻撃することもあり、認識、伝達を的確に行える高度な知能を持つ。
- 宝飾品やガラス製品など光る物を好んで収集したり、公園の滑り台で遊ぶなど、繁殖・生命維持に無関係と思われる行動も行う。
蛇口をひねって水を飲むカラス
クルミを落として割るカラス
カラスの五感
- 視覚:人間よりも視力が良く、色の識別方法も異なります。人間はR(赤),G(緑),B(青)の3色で色を識別していますが、カラスはこれに紫外線を加えた4色で色を識別しています(4色型色覚)。また、この紫外線領域での発光を利用しているのが、弊社のカラス対策製品「SARABAカラスくん」です。
- 聴覚:可聴域は人間より狭い(人間:20~20,000Hzに対し、鳥類:200~8,000Hz程度)と言われており、人間が聴こえない音はカラスにも聴こえません。ですので、20,000Hzを超える超音波発生器は、カラス対策としては効果が無いと思われます。
- 嗅覚:人間よりも劣っています。このため、鼻ではなく、目を使って餌を探しています。
- 味覚:味を感じる「味蕾」は、人間よりもはるかに少ないです(人間:約1万個に対し、鳥類:約数百個程度)が、味を感じる事は出来ます。畑による食害で、糖度の高い果実や作物を好んで狙うのはこのためだと思われます。
左:カラス(4色型色覚)
右:人間(3色型色覚)
食肉サンプルと本物の肉、カラスにはこのように全く違うものに見えるのです。
日本に生息するカラス
日本で日常的に見られるカラス属のカラスは、留鳥のハシブトガラスとハシボソガラスの2種である。日常語ではこれらの全身が黒いカラスを通常は区別することはない。
渡り鳥では、北海道にワタリガラス、九州にミヤマガラスとコクマルガラスが冬鳥として飛来する。迷鳥のニシコクマルガラスとイエガラスを含めると、計7種が記録されている。カラス属以外では、ホシガラスが山間部に生息する。
ハシブトガラスとハシボソガラスの違い
ハシブトガラス 嘴太鴉 |
名前(和名) | ハシボソガラス 嘴細鴉 |
Jungle crow | 英名 | Carrion crow |
クチバシ:太く曲がっている おでこ:盛り上がっている |
見た目の特徴 (見分け方) |
クチバシ:細い おでこ:盛り上がっていない |
澄んだ声(カーカー) | 鳴き声 | 濁った声(ガーガー) |
ピョンピョンと跳ねながら歩く | 歩き方 | 足を交互に出しながら歩く |
体長55~6cm ハシボソガラスよりもやや大きい |
体格 | 体長50cm程度 ハシブトガラスよりもやや小さい |
雑食 ハシボソガラスよりも肉食性が強い |
食性 | 雑食 ハシブトガラスよりも草食性が強い |
入り組んだ場所を好む 森林や都心部 (ビル街等) |
生息地 | 開けた場所を好む 河川敷や農耕地等 |
ハシボソガラスより高い | 人に対する警戒心 凶暴性 |
ハシブトガラスより低い |
もともとは森林地帯に生息していたが、近代化に伴い、都市部において急激に分布を拡げ、個体数を増やしている。 |
その他 | もともとは人里近くに生息していたが、都市部へハシブトガラスが進出してきたことから、生息地を奪われ、個体数を減らしている。 |
SARABAカラスくんはカラスの種類によって効果が違うのか?
- SARABAカラスが持つ、紫外線領域での発光効果は、カラスや猛禽類をはじめとした、「視力の良い鳥」に対して高い忌避効果を発揮するものです。ですので、○○カラスには効くけど、●●カラスには全く効果は無い、といった事はありません。
- ただし、カラスも生き物ですから、視力や性格等、個体差による効果の違いはあります。
- SARABAカラスくんを排除しようと「ステッカーの上に糞をされた」、「テープを噛みちぎられた」という事もありました。これは、「その場所に執着があり、脅威を排除してでもその場に留まりたい」という執念による行動だと思われます。このような場合でも、辛抱強く対策し続ける事で、最終的にはカラスの方が音を上げて逃げて行きます。SARABAカラスくん設置後、「効果が見られない…」と感じた客様は、是非一度お電話下さい。